※このページは2024年6月現在の情報を元にしていますので、学生ビザを申請される方は、最新の情報を確認するようにしてください。
皆さん、こんにちは。今日は、複雑なイギリスの学生ビザ申請について、私の体験談も交えて書いていきたいと思います。
Contents
イギリスの学生ビザ申請の流れ
まずは、イギリスの学生ビザ申請の流れについて、簡単にまとめてみます。
ビザ申請の流れ
- 財政条件を達成する
- CAS(入学許可書)の発行
- オンライン申請書の入力
- IHSの保険料・ビザの申請料の支払いを行う
- ビザセンターへの予約と出頭
- ビザの受け取りと確認
イギリスの学生ビザの申請は、財政条件の達成し、なおかつ学校からのCAS(入学許可書)が発行されてからのみ申請することができますので、お気を付けください。
また、CAS(入学許可書)は、学校に申請しないと自動的には発行されない場合もありますので、必ず学校に確認してください。
財政条件達成について
イギリスの学生ビザの申請には、財政条件を達成することが必要になってきます。
※日本は、財政証明書類を提出する必要はないと言われていますが、たまに、ビザ申請後、書類を提出するように言われる場合がありますので、絶対達成しましょう。
※財政条件を満たせていない場合、ビザ申請が却下される恐れがあります。
こちらのホームページを参照してください。
財政条件とは
学生ビザを申請するには、留学に必要な資金を最低28日以上継続的に保管している必要があります。
①口座名義人について
留学資金(未払いの学費と生活費)は、必ず留学生本人か、親の名義の口座に保管しましょう。
本人か、親の名義の口座にのみ財政証明に使うことができます。
複数の口座を組み合わせることも可能です。
②28日間保管することについて
留学資金(未払いの学費と生活費)は、オンライン申請をする前までに最低28日以上口座に保管されている必要があります。28日間に、一度も留学に必要な額を下回ってはいけません。
③最終記帳日から1ヶ月有効
通帳や取引明細書は、最終記帳から1ヶ月有効です。
最終記帳日から1ヶ月以内にビザ申請しましょう。
財政条件の計算方法
財政条件の計算方法は以下のようになります。
計算方法
未払いの学費+寮費込みの生活費×9ヶ月
ビザ申請に必要な生活費は、UKVIのホームページに以下のように記載されています。
You’ll need to show you have enough money to support yourself – unless you’ve been in the UK with a valid visa for at least 12 months on the date of your application.
How much money you need depends on where you will be studying. You’ll need either:
https://www.gov.uk/student-visa/money
- £1,334 per month (for up to 9 months) for courses in London
- £1,023 per month (for up to 9 months) for courses outside London
つまり、ロンドンでの寮費込みの生活費は1ヶ月1,334ポンドで、
ロンドン以外の寮費込みの生活費は1ヶ月1,023ポンドになります。
1年間留学する場合でも、生活費は9ヶ月分で計算してください。
例えば、私の例です
英語のコースにも通うので、その分の学費も足しています。
私は、学校から奨学金をもらっていたのとデポジットを払っていたので、そのお金を引いています。
学費(26,250ポンド)−学校からの奨学金(10,500ポンド)+英語のコース(5250ポンド)−デポジット(750ポンド)+生活費(1,023ポンド×9ヶ月)=29,457ポンド
CAS(入学許可書)の確認
CASは前述した通り、学校によっては、自分で申請しなければ発行してくれない場合もありますので、自動的に発行してくれるのかどうか確認してくださいね。
CASが発行されたら、内容を確認しましょう。
自分の生年月日、パスポート番号、受けるコースの内容、IELTSの結果が間違ってないか、しっかりと確認してください。
※万が一、内容に誤りがあると、学校に訂正依頼を出さなくてはならないので、しっかり確認しましょう。間違ったCASでは、ビザ申請できません。
私のエージェントは、近年学校側が、CASの内容を間違えて発行してしまうことが多いので、注意喚起をしていました。
オンライン申請書
では、オンラインでアカウントを作って、申請していきましょう。
ビザ申請してから、発行まで最大1ヶ月ほどかかるというのを覚悟しておきましょう。
渡航に間に合わなさそうな場合は、ビザセンターへの予約の際に、優先審査料を払って、審査を早めてもらいましょう。
質問は、全部で大体50問あります。
英語に自信のない方は、Google翻訳を使って入力していきましょう。
注意事項
- Date you plan to arrive in UKは、できるだけ渡航日に近い日を書きましょう。
(正確な日でなくてもいいですが、BRPカードは渡航後10日以内に受け取らなければならないので、予定より早い日を書くと、受け取れなくなる可能性があります)
- Place of Birthは、パスポートに書かれている本籍地を書きましょう。
- Where do you plan to stay in the UKは、私はまだ学生寮が決まってなかったので、「I am planning to stay at university’s accommodation, but the detail is not confirmed yet.」と書きました。
- 渡航歴を聞かれますので、前のパスポートを用意しておいてください。
- BRPカードは、大学のCASのメールに書かれているReference numberを入力すると大学で受け取りができます。
※誤字脱字があると、ビザ申請が却下されますので、間違いがないかどうかしっかりと確認するようにしましょう。
※嘘を書いてはいけません。全部正直に入力していきましょう。
IHSの保険料・ビザ申請料の支払い
IHSの保険料
IHSの保険料は、ビザ申請する人が必ず払わなくてはなりません。
ビザ申請のウェブから自動的にIHSの支払いのページに移行してお支払いができます。こちらは、PayPalやクレジットカードで払うことができます。
以下のサイトで、いくらかかるのか計算できるので、計算してみましょう。
ビザ申請料
学生ビザ申請料は、一律490ポンドとなります。こちらは、オンライン申請書への記入が終わったら、支払いのページが出てきます。費用は、PayPalやクレジットカードで払うことができます。
Fees
It costs:
- £490 to apply for a Student visa from outside the UK
- £490 to extend or switch to a Student visa from inside the UK
You must pay the visa fee for each person that joins you.
https://www.gov.uk/student-visa
IHSの保険料とビザの申請料を払った後、Document Checklistを必ずダウンロードしてください。
ビザセンターへの出頭の際、必要になります。
ビザセンターへの予約と出頭
ビザ申請が終わると、指紋や写真を撮ったり、パスポートを提出するために、ビザセンターへ出頭しなければなりません。
ビザセンターへの予約
ビザセンターの予約は、別のホームページを使います。オンライン申請後、全部の費用を払った後、「Futher actions you must complete」というページの「Provide documents and biometrics」というボタンがありますので、クリックすると開きます。
しかし、このホームページ、エラーが頻発することで知られています。
※Google ChromeかFireFoxのプライベートモードで開くか、今までの履歴を消しましょう
※クレジットカードで決済する場合は、SNS認証のできるカードにしましょう
私は、1回弾かれて、クレジットカードが使えず、ログインできなくなりました。
出頭するセンターの場所を選ぶ
大阪か東京を選ぶことができますが、大阪はなぜか76.5ポンド(14,000円くらい)余分にかかります。
審査方法を選ぶ
審査方法
- Standard Visa 通常審査(審査期間:約3週間から4週間)
- Priority Visa 優先審査(審査期間:約5日から7日)追加で500ポンド(約10万円)かかります。
皆さんが学生ビザを申請する夏の時期や、渡航までに1ヶ月もない場合は、優先審査を使用しましょう。
パスポート郵送返却サービス
パスポートにビザを貼ってもらうので、ビザセンターでパスポートを提出しなければなりません。
センターが家から遠くて受け取りに行くのに不便な場合は、追加で2,000円払うと、郵送サービスを受けることができます。
Appointment letter
センターを予約して、費用を払うと、Appointment letterをダウンロードできるようになるので、必ずダウンロードしてください。
書類の提出
事前にホームページから必要な書類を提出できます。
センターで提出する場合は、スキャンするために、余分に2,000円かかりますので、事前に提出したほうがお得です。
ビザセンターへの持ち物
持ち物
- パスポート
- Document Checklist
- Appointment letter
実際の体験談
私は、2024年の5月にビザ申請を行い、優先審査を受けたので、比較的短い期間で通りました。
エージェントが言ってたのは、夏は1ヶ月以上も待たされる場合があるので、念には念を入れて、優先審査を使いましょうとのことでした。
私の例から見ても、優先審査を使えば、1週間で通るということでした。
かかった期間
- センターへの出頭日:2024年5月2日
- 審査が通った日:2024年5月9日
- 受け取った日:2024年5月10日
ビザの受け取りと確認
ビザの受け取り
ビザを受け取ったら、その場で、ビザが間違ってないか確認してください。
万が一、間違ってた時は、スタッフに申し出るようにしてください。
確認すること
- パスポート番号
- コースの期間をカバーしているか
- 学校のスポンサーの番号
BRPレター
コースの期間が、6ヶ月以上の場合は、メールでBRPレターが送られてきます。
BRPレターは、BRPカード(在留カード)を受け取るのに必要ですので、必ず印刷して渡航しましょう。